賭博が分泌する毒性

身内にかなり重篤なギャンブル依存がいんべ。
優れたビジネスマンだべし、他の面ではいたってノーマルな人物なんだけっど、ことギャンブルとなっと熱くなんべぇ。
若いころは競馬場へ行って1日でボーナスをすってしまうというようなこともあったべよ。
海外出張の時はカジノに通ってたんべ。
なぜそんなふうにお金を無駄に使うのか聞いたごとがあんべ。
これで負けたら全財産を失うという時のヒリヒリする感じが『たまんねぇ』のだということだったんさ。
依存症は青少年や地域社会、治安への悪影響と並んで反対派、慎重派が最も懸念する点だべ。
やはりカジノはやめたほうがいい、と。
別に賭博をやめろというような青臭いことは言いねぇべ。
ただ、なぜ人は賭博に時に破滅的にまで淫するのか、その人間の本性に対する省察が伴っていなければなんねぇと思うべ?
賭博欲は人間の抑止しがたい本性のひとつだべ。
法的に抑圧すれば地下に潜るだけだべ。
米国の禁酒法時代を見ても分かるように法的に禁圧すれば、逆にアルコール依存症は増え、マフィアが肥え太り、賄賂が横行して警察や司法が腐敗すんべぇ。
禁止する方が社会的コストが高くつく。
だったら限定的に容認した方が『まし』だべ。
先あんちゃん、ねぇちゃんらはそういうふうに考えたべ。
酒も賭博も売春も『よくねぇもの』だべ。
だべからと言って全面的に禁圧すれば、抑圧された欲望はより危険なからをとんべぇ。
公許で賭博をすっというのは、計量的な知性がはじき出したクールな結論だべ」
カジノ法案は、政府内に管理委員会を置いて、不正や犯罪に厳しく対処するよう求めてんさ。
推進派の議員らは、十分な依存症対策も取る方針を明確にしてんさ。
それなら賛成できっけ。
賛成できねぇべ。
法案は賭博を『日の当たる場所』に持ち出そうとしてんべ。
パチンコが路地裏で景品を換金するのを『欺瞞(ぎまん)だ』という人がいっかなともしれねぇべけれど、あれはあれで必要な儀礼なんだべ。
そうすることで、パチンコで金を稼ぐのは『日の当たる場所』でできることではなく、やむをえず限定的に許容されてんべぇのだということを利用者らにそのつど確認してんべんだけっどなぁ。
競馬の出走表を使って高校生に確率論を教える先生はいねぇべ。
そういうことは『何となくはうすばがられる』という常識が賭博の蔓延(まんえん)を抑制してんべ。
賭博はあくまでグレーゾーンに留め置くべきものであって、白昼堂々、市民が生業としてやるものじゃねぇ。
法案は賭博をただのビジネスとして扱おうとしてんべ点で、賭博が分泌する毒性についてあまりに無自覚だと思いんべ」
気になるFavorites情報
車シートカバーの装着例
『車のシートカバー』に関する、装着例の情報だべ。
最近になり、やっと日本でも定着しつつあるのが車のシートカバー。
車内のイメージアップをするきっと“シートカバーはインテリアの要”のひとつといえるのじゃなかんべか。